上田市文化財MAPのVRパノラマムービー

上田市文化財MAPのVRパノラマムービーは、デジタルカメラと魚眼レンズの組み合わせで撮影されました。ではその制作方法を見てみましょう。

使用機材

左はこの撮影で使用したデジタルカメラと自作のステーです。デジカメには純正オプションのフィッシュアイコンバーター(魚眼レンズ)が装着されています。また、デジカメと三脚は自作のステーで固定され、水平方向の撮影と垂直方向の撮影が切り替えやすくなっています。
暗い場所でもストロボを使うことができないので、手ブレを防ぐためにリモコン式のレリーズも装着しています。

撮影の仕方

フィッシュアイコンバーターを装着することで、一度シャッターボタンを押すと上下左右約180度の写真を撮影できます。今回は三脚を水平方向に120度ずつ回転させ、3方向の撮影で1セットとしました。
場合によっては上方向の写真も撮ることもあります。

上は実際にフィッシュアイコンバーターで撮影した画像です。

パソコンでの作業

ここから先はJunji Ikedaさんの開発した、”Fish4CubeXm”というCubicVR作成ソフトを使い、作業を進めます。まずは撮影した3枚(4枚)を読み込ませ、これらを結合します。
上は読込んだ直後の画像で、6面体の接する辺同士の画像がきれいにつながっていません。この各画像(読込んだ撮影画像)の位置を調整します。

完全に6面体の辺同士が合うように画像を調整すると、左の写真のようにぴったりと各面がつながります。これを”CubicVR”と言う形式で書出します。

このような工程を経て作られたものはAppleのQuickTimeで見ることができます。QuickTimeをインストールして、つなぎ目の分からない360度フルパノラマのVRムービーを実際にご覧ください。

ちなみにこの作例では、視点を下に移すと地面から浮いているように見えますが、画像同士をつなぎ合わせたあとに、画像編集ソフトで三脚を消しています。

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