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生島足島神社摂社諏訪社本殿及び門

種別 :県宝 建造物
指定日:平成14年3月28日
所在地:下之郷701
年代 :江戸時代初期(慶長15年1610)

解説

生島足島神社本殿と向き合うように建っているのが摂社諏訪社で、諏訪神を祭神としています。

諏訪社本殿は、棟札から、建設年代が慶長十五(1610)年で、上田藩主真田信之が建てたことがわかっています。また、棟札には本殿の部材すべてを一木から作ったということが記されています。この工事の大工棟梁は宮坂勘四郎でした。 本殿の全体の形式は、間口2.8mの規模の一間社流造〔いっけんしゃながれづくり〕で、屋根は元はこけら葺でした。全体の背が高く、軽快な感じのする社殿です。また、社殿の軸部は朱漆塗、羽目〔はめ〕板や軒裏板は胡粉塗〔ごふんぬり〕、彫刻は極彩色とするなど全体に彩色を施しています。現在の塗装は近年の塗り替えによるものですが、当初からこのように塗装されていたと考えられます。

この本殿は、向拝の頭貫〔かしらぬき〕の下に虹梁〔こうりょう〕形の飛貫〔ひぬき〕を入れるという他に例を見ない手法を用いている点に特徴があります。また、向拝の素朴な象の彫刻木鼻、変わった形の手鋏〔たばさみ〕などに室町時代末期の地方様式が残っている点も特徴といえます。一方、向拝の頭貫上部の中央にある蟇股〔かえるまた〕(表側に竜、背面側に雲を彫っている)、扉の上方にある蟇股(雲に麒麟〔きりん〕)に立体的で精巧な彫刻が施されている点、脇障子〔わきしょうじ〕の竹節欄間〔たけのふしらんま〕内に熨斗〔のし〕結びの透かし彫を入れている点などは、この時代に中央で盛んになった桃山様式を表現しています。

本殿の正面にある門も細部の技法が本殿と同じですから、本殿と同時に建てられたものと考えられます。

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