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東内枝垂榎

種別 :国指定 天然記念物
指定日:大正9・7・17
所在地:東内字宮脇
年代 :

解説

JA信州うえだ農協東内支所西側のシダレエノキは、古くから珍しい樹として近郷に知られ、これにまつわる伝説も残るなど、人々に親しまれてきました。指定を受けた親木は、樹齢〔じゅれい〕およそ300年といわれ、樹高約4m、目通りの太さ約2m、枝張りは南北・東西とも約9m、枝の上方がそれぞれ丸くこんもりして特有の姿をていし、そのこんもりしたところから小枝が柳の様に長く垂れさがり、まことに奇観を呈していました。また樹勢〔じゅせい〕の盛んな時には、毎年秋に多くの甘い実をつけたいいましたが、残念なことに昭和52年に老衰〔ろうすい〕のため枯死してしまい、現在では子木が残されています。

この子木には、実から生じたもの(5本)と、継木によるもの(7本)があり、実生〔みしょう〕のものには枝垂〔しだ〕れでないものもありますが、双方とも遺伝学上極めて貴重であり、このエノキを後世に伝えるため、子木は現在、東内地籍の榎実〔えのみ〕の家、丸子町郷土博物館庭などに分散させて保護を図っています。

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