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大笹街道のシナノキ群

種別 :市指定 天然記念物
指定日:昭和63・12・20
所在地:菅平高原
年代 :

解説

菅平高原の旧大笹街道沿いに点在する枝張り10mから20m、樹高20m前後の巨木で、なかには目通りの周囲が3mから4.35mに及び、幹が地上2mから3mのところでいく本かに分かれたものもある。樹齢は300年以上と推定されている。

シナノキは日本各地に生える落葉喬木で、若枝には淡褐色の軟毛があるが、すぐに無毛となる。葉は互生、形は広い卵円形で、葉の根もとが心臓形になるが、左右は著しく不同である。歯のつけ根から長い柄のある集散花序(小さな花がたくさん集まってつく)を出し、舌状の苞葉が1枚つく。

開花期は6月から7月で、淡黄色で芳香がある直径1cmほどの5弁花(花びらが5枚の花)を多数つける。10月には熟果期を迎え、果実は暗褐色、球形で直径5mmから6mmである。