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矢花の七つ塚

種別 :市指定 史跡・名勝・天然記念物 史跡
指定日:昭和57年4月13日
所在地:上野
年代 :

解説


第6号墳

新屋集落の中に点在する11基の古墳群を2グループに分けて、特に矢花地籍の神川右岸の段丘端付近にある7基の古墳を「矢花の七つ塚」と呼んでいます。現在、このうち3基は完全に破壊されてしまい、第6・8・9・11号墳の4基だけがかろうじて確認できます。これらの古墳も盛土はなく、天井石や奥壁の石など石室の一部が残っているだけの状態となってしまいました。



第8号墳

6号墳は天井石・奥壁・側壁の一部を残しているだけで、天井石が崩れているため石室の規模などは不明ですが、羨道〔せんどう〕部と玄室〔げんしつ〕をもつ横穴式の古墳です。石室の側壁に平らで大きな一枚石を用いたり、天井石も大きな河原石を使っています。使われている石材の大きさから、6号墳は矢花の七つ塚の中心的な古墳とみられます。

8号墳は6号墳の西隣にあるもので、石室の一部がわずかに残っており、南北約5.2m、東西約7.1mの規模をもつものです。また、9号墳は残存する4基の古墳では、最も破壊が激しいものです。さらに11号墳は天井石、奥壁、側壁の一部がわずかに残る古墳です。