大星神社の参道(平成10.6.11撮影)
大星神社は、太郎山の南側に広がる緩〔ゆる〕い傾斜地の中ほどにあり、境内は南北に長い長方形で、広さは14,400平方メートルあります。境内全域に30余種の古木や幼木が林立し、遠くから眺めても、「あれが大星神社の森だ。」と目ざとく見つけることができる大きな社叢です。
フタガタカエデの葉の形
樹高約7.00m、目通り幹囲0.65m
(平成7.9.4撮影)
参道の両側に目通り幹囲150cm以上の太いケヤキの並木が続き、大星神社特有の厳〔おごそ〕かさを保っています。いちばん太いケヤキは、本殿西側の木で幹囲425cmあります。社叢の中にはいろいろな幼木や下草〔したくさ〕がよく茂り、この辺一帯の植物の種類や育ち方を知る上での貴重な場所となっています。
本殿と拝殿の中ほどに、「接〔つ〕ぎ木」や「寄せ木」をしたのではないのに、一本のカエデの木に写真のような二様の葉が付く珍しい木があります。葉の形から「フタガタカエデ」とか、「カワリモミジ」と呼ばれています。
お宮周辺が宅地化され市街化されていく中で、ここは貴重な社叢となっています。