大きなマツとケヤキに囲まれた参道並木
立派な黒門の後には、写真のような大きなマツやケヤキの巨木の参道並木があります。参道の奥正面には重要文化財として国から指定されている前山寺三重塔があり、参道左側には真言宗〔しんごんしゅう〕の前山寺があります。
北向きのゆるやかな幅広い参道の四列の大きな石畳〔いしだたみ〕は、昭和51年8月12日に当時の皇太子殿下が来られた時敷かれたもので、この立派な石畳は参道入り口から前山寺境内まで150mも続いています。
石畳の両側には、写真のような目通り幹囲がおよそ3m、高さが15m以上もあるアカマツや後で補植されたと思われるマツやサクラが参道を覆〔おお〕うように繁〔しげ〕っています。
直径1mもある枯れたマツの切り株が参道の両側にぽつんぽつんと見られることから、昔は大きなマツが二列に並んだ松並木参道であり、この辺一帯は美しい松林であったと思われます。
200年以上も生きてきたケヤキやマツの巨木を眺めながら石畳を踏んで行くと自然に気持ちが落ち着き、厳〔おごそ〕かな心で仏〔ほとけ〕や塔〔とう〕を拝〔おが〕むことができるようになります。