上田情報蔵
櫓門工事
●上田城跡本丸東虎口櫓門復元工事 115 着工前
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2 石垣
本丸東虎口の石垣は、ほぼ完全に旧規を保っており、古写真や発掘調査結果等との対比で櫓門下層柱や庇等の位置が確定できた。天端の高さも若干の自然沈下は予想されるものの、往時の位置を留めていると推定され、古写真から櫓門の規模を復元する際に基準として使用することができた。 また、南櫓石垣天端の中央部には幅60cm、奥行き10cm程度の切り欠きが認められた(挿図5)が、発掘調査結果などから推定された櫓門の中軸線と正確に一致し、敷桁を受けるための切り欠きと推定された。南側石垣の平面形は弧状に湾曲しており、上層部の莫大な荷重を支えるために中央の天端に切り欠きを設けて、敷桁と強固な連結を図ったものと推測される。