上田情報蔵

櫓門工事
●上田城跡本丸東虎口櫓門復元工事 121 着工前


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櫓門復元に至る経過−1
 上田城跡は、昭和初期に本丸・二の丸のほぼ全域が公園となり、同9年12月28日、文部省より国の史跡に指定され、市民の憩いの場として親しまれて現在に至っている。しかし、中核的な市民公園として各種の施設や顕彰碑の建設が城跡内で集中的に行われたため、「史跡上田城跡」として最も重要な部分である城郭の遺構や歴史的景観が損なわれる結果を招いた。                
 昭和50年代以降、物質的な豊かさから精神的な豊かさを求める時代へと変化し、それまでの機能最優先で画一的なまちづくりに代わり、それぞれの郷土の風土や歴史の魅力を踏まえた特徴あるまちづくりが求められるようになった。このような社会情勢と市民意識の変化を背景に、国民共有の文化財としての上田城跡のあり方を考え、史跡としてふさわしく整備していくために上田市教育委員会は、文化庁、長野県教育委員会の指導、助言のもとに、各地の専門研究者、地元学識経験者、関係職員からなる「上田城跡公園整備計画研究委員会」を昭和63年度に設置して2年間に及ぶ検討を重ね、その答申に基づいて平成3年3月に「史跡上田城跡整備基本計画」を策定した。