上田情報蔵

●木工事



今回の復元工事に際しては桧、赤松、杉が部材として使用された。主要材は桧で、柱、貫(ぬき)、床、建具などに使用されている。門扉の上にある冠木(かぶき)と呼ばれる部材は大きさが66cm×45cm×約12m、重量は約2tという巨大な一本の木材である。赤松材は丸太のまま梁材として使用されている。杉材は外壁の下見板や屋根に使用。上層部の部材にはひび割れを防ぐために背割りが施されている。