上田情報蔵

●3.上田城東虎口櫓門の特徴


*** Download (JPEG file) ***

Small (192 x 128)
Middle (768 x 512)

(1)虎口の構成

城郭の虎口には防御のために桝形が設けられるのが普通であるが、この城の桝形は鍵型になっており、両脇に隅櫓を配している。一見したところ防御力が弱いようであるがかつての上田城二の丸には三十間堀と呼ばれた堀や石垣があり、容易に虎口に近づけないようになっていた。また両側の櫓台石垣はずらして配置されており、城門に殺到する兵士を横から攻撃できるようになっていた。

*** Download (JPEG file) ***

Small (192 x 128)
Middle (768 x 512)

*** Download (JPEG file) ***

Small (192 x 128)
Middle (768 x 512)

(2)構造

 渡櫓の下部に門を設けた櫓門形式と呼ばれる城郭建築独特の構造を有している。建物の大きさは横幅12m、奥行き約6m、高さ約12mで、上層部の床面積は約70.6平方メートル。柱や梁などの軸組は釘や鎹を使わずに組み立てられている。