上田情報蔵

伝統を守る
●三味線の皮張り


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繊細な音、微好に調整 五味哲朗さん(川辺町)
 琴、尺八、鼓などとともに、和楽器の一種である「三味線」。時は江戸幕府・永禄の時代、和泉国堺(現在の大阪府堺市)の琵琶法師が、琉球の蛇皮線を改造したのが発祥だといわれています。
 この三味線の、皮を張る仕事を手がける五味さん。自らこの仕事を始めて、26年になります。三味線といえば猫の皮を連想する人が多いでしょうが、「猫の皮は丈夫で、音も繊細。高級だから、今では大部分が犬の皮なんです」と五味さんは語ります。
 大まかな工程は、三味線の胴の部分(かりんの木)に続飯(ご飯を練った粘りの強いのり)を塗り、水で湿して柔らかくした猫(犬)の皮(腹部・大半が輸入)を張ります。そして張った皮の周囲に木栓(木製の「せんたくばさみ」のようなもの)を計18本打ち、「張り」を強くします。更に、木栓に張り綱(絹製のひも)をかけて調節し、皮を乾燥させれば出来上がりです。
 今では、この作業も機械が大多数。しかし、県内でも珍しい「手作業」の五味さんは「機械ではできない微調整ができるし…とてもおもしろいですね」と、表情が楽しそうでした。
(撮影日:平成05年05月01日)

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