塩田平の文化と歴史
●解説 西行塚多層塔
中塩田小学校前から別所へ向かう道を500m程進んだ左側(南側)に、七層の石造塔がある。
塔は高さ1mほどの塚の上にあり、塔身の高さ179センチメートル、相輪は57センチメートルほどのものであるが、昭和30年5月5日の復元修理までは、土に埋まっていたり、散逸したりしていたという。この時の復元修理で、相輪と、塔身、それに三・四層が新たに補修された。
いい伝えによると、西行法師が諸国を行脚の途すがら、塩田を訪れたとき、美しい風景に心をうたれてここに庵を結んだが、数年後に何処へか旅立たれたので、村人はその徳をしのんで、石造多層塔を建てたという。
補修が多いので成立年代を推定するには困難を伴うが鎌倉末期のものと想像される。
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