くにのはじまり 人びとのくらし
土師器･須恵器 上田盆地の古墳
信濃国の成立 　 　

■土師器(はじき)
　弥生式土器の流れを受けた土器で、古墳時代から以降にわたって長く使われていました。赤褐色または黄褐色をした素焼の土器をいいます。
　古墳時代には壷(つぼ)･甕(かめ)･坩(かん)･高坏(たかつき)･甑(こしき)など多くの形のものが使われていましたが、それ以降のものは長胴甕(かめ)･甑(こしき)･杯(つき)･皿(さら)などの生活雑器が主になってきます。
杯<上田市信大繊維学部敷地>
高杯<上田市信大繊維学部敷地>
■須恵器(すえき)
　 5世紀の初めごろ大陸から伝わってきた土器です。この土器は、窯(かま)で焼かれているため灰色をした硬い焼きをしています。
　 古墳時代の須恵器には、坏(つき)･高坏(たかつき)･壷(つぼ)･甕(かめ)･器台(きだい)などがあり 奈良時代以降になるとさまざまな形のものが焼かれ、生活雑器として使われるようになります。
長頸壷<上田市塚穴原第１号古墳>
平瓶<上田市塚穴原第１号古墳>