■大門峠
諏訪と小県・佐久をむすぶ標高1443mの峠で、車山の東側鞍部を通っていました。
諏訪の山浦地方から雨境(あまざかい)峠に通じていた古代東山道は、この峠から小県郡に置かれていた信濃国府に通ずる道が分れていました。
この峠付近から多くの祭祀遺物が発見されています。
■入山峠(碓氷坂)
現在の軽井沢町境新田と群馬県碓氷郡松井田町入山との間にある標高1038mの峠で、東山道はこの峠を越えて上野(こうずけ)国に通じていました。
「万葉集」の東歌(あずまうた)にも「日の暮に碓氷(うすい)の山を越ゆる日は、背(せ)なのが袖もさやに振らしつ」と歌われ、神坂峠(信濃坂)、保福寺峠とならぶ難所でもありました。
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