文化財の詳細情報

小泉大日堂

高仙寺は真言宗の寺院で、大同元年(806)に大日堂を創建したのがはじまりといわれています。天文十一年(1542)に茅葺に改めたと伝えられ、同十六年の武田・上杉氏のあいだで争われた上田原の戦火で大半の堂宇を焼失しましたが大日堂だけは焼け残りました。

大日堂は、大規模な五間堂で、屋根は宝形造〔ほうぎょうづくり〕となっています。 細部の様式的特徴から室町時代後期の建設と考えられており、県内に残る中世の大規模仏堂の遺構として唯一のものです。

大日堂は、当初から未完成であったようで、虹梁などの部材には皮つきの粗末な材も使われており、戦乱の多かった時代に建てられたことをうかがわせています。現在の大日堂は間取も外観も当初のものとはかなり違ったものになっています。当初の間取は、前方の二間通りが外陣で、その後方に桁行三間・梁行二間の内陣があり、内陣の左右と背後は入側〔いりがわ〕となっていたようです。また、現在は周囲に縁がありませんが、縁がまわっていた痕跡が残っています。このような間取や外陣の化粧屋根裏の意匠は、中世の密教本堂の一般的形式にしたがっています。

大日堂の建設年代は、拳鼻〔こぶしばな〕の絵様などから、16世紀前期(寺伝の天文十一年頃)に建設されたと推定されます。

市指定 建造物
昭和56・4・8
所在地
小泉2075
所有者
高仙寺
室町後期

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