文化財の詳細情報

桑の木(上田市立図書館)


桑の木

戦前(1945以前)の上小地方は見わたす限りの桑園で埋まっていました。わが上田市は、「蚕都」として「日本の上田」であり「世界の上田」でありました。今、桑園は住宅地・果樹園芸の畑となってしまい、桑の木はほとんど見られなくなりました。

養蚕業の盛んであったわが上田市に、蚕の唯一の飼料である桑の木を残したいという先人の思いが、上田市立図書館裏の駐車場(元県立上田高等女学校敷地)にある桑の木を注目させました。これを市の天然記念物に指定して、蚕都である上田市の一つの大きな象徴として末長く保存することになりました。

この桑の木の東側にはトウカエデ、西側にはエノキがあり、その間に育っています。駐車場の中にあって決して良い環境ではないが元気に育っています。樹齢は元上田高等女学校の創立の年代から推定して100年以内と思われます。目通り幹囲1.0mと小さいが、市街地の中で幾多〔いくた〕の悪い環境にも耐えて、今は健在です。枝条に若干の損傷がありますが、大切な木であることを心にとめて大切に保存したいものです(*)。


桑の木の花

本種は我が国栽培桑の原種三系「ヤマグワ」、「カラヤマグワ」「ログワ」のうち最もよく似ているのは「ログワ」であります。

市指定 天然記念物(植物)
昭和60.9.6
所在地
材木町1-2-47
所有者
上田市