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 塩野神社
塩野神社
 社伝によれば、塩野神社は塩野川の水源である独鈷山の鷲ケ峰に祭ったのが始まりといわれる。歴史的には、古代の公文書である「三代実録」「延喜 式」に記されている。戦国時代には武田信玄や真田昌幸・信之らが信仰を寄せ、それらの古文書や、60年に一度の「甲子祭」で舞われる「前山三頭獅子」等、多くの文化財を伝えている。
 拝殿は勅使殿ともいわれ、棟札により建築は江戸中期の寛保3年(1743)作者は上田市房山の名工、末野忠兵衛とわかる。楼門形式の拝殿は、現在のところ県内では諏訪大社と本件が確認されるのみで、建築史上貴重な物件である。
 本殿は一間社流造で、建築は寛延3年(1750)作者は本殿と同じく末野忠兵衛である。各所に雲や天女、虎・牡丹・竜等の彫刻が施され、この時代の地方作としては彫刻が多く用いられた初期の作品であり、当時の様式を良く伝えている。

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