大塔物語
 真田氏の名が見える最古の文献。
 室町時代前期の応永7年(1400)信濃守護小笠原氏と東北信の武士との間に行われた合戦記である。室町中期に成立したもので、写本として伝えられてきた。このなかに祢津氏の配下の一人として「サナ田」(真田)が出てくる。(写真左の頁3行目)なおこの本は、上田の商人で学者としても知られる成沢寛経が私財を投じて嘉永4年(1851)に刊行したものである。


上田市二の丸3番3号(上田城跡公園内)
上田市立博物館蔵