慶長15年(1610)3月10日 海野町蔵之助宛矢沢・宮下連署状
 海野町の蔵之助が、肝煎きもいり免(後の庄屋給)としての土地2貫文の内、1貫文は篠井(後の笹井)にて請取っているそうであるが、残りの1貫文は、上田明屋敷の内にて請取るようにと、真田信之の重臣矢沢但馬守・宮下藤右衛門連署で指示した文書。

上田市下堀 柳沢暢宏氏蔵
以上
海野町肝煎免弐貫文下され候内、壱貫文は近年篠井にて請取るの由に候。残りて壱貫文は上田明屋敷の内にて、石井甚左所より請け取るべき者也。
戌之    矢但馬(黒印)
 三月十日  (頼幸)(花押)
  宮下藤右衛門(黒印)
      □ (花押)
海野町蔵之助殿