慶長5年(1600)7月24日 真田信之宛徳川家康書状
 昌幸・幸村父子は、大坂方に味方すべく、上田へ向けて帰ったが、信之は父弟とたもとを分かち、そのまま徳川方に留まった。そこで家康が、信之の忠節を賞して、与えたものである。


長野市松代
真田宝物館蔵
今度安房守罷り帰られ候ところ、日ごろの儀を相たがへず、立たれ候こと、奇特千万に候。なほ本多佐渡守(正信)申すべく候の間、つぶさにするあたはず候。恐々謹言。
七月(慶長五年)廿四日 家康(花押)
 眞田伊豆守殿