蘇民将来符の3D八日堂縁日図の制作

蘇民将来符 - その信仰と伝承:八日堂蘇民将来符の3D八日堂縁日図は、八日堂縁日の活気に満ちた雰囲気を3Dで再現しています。平面の縁日図を3Dで表現するために行なった作業を見ていきましょう。

素材の作成

このコンテンツは縁日図に描かれている全ての人物を切り出す作業から始めました。上の拡大図の3人の人物を切り出すと下のようになります。

人物同士で重なっていたり、図の端に一部が隠れている人物などは、他の人物を参考に加筆していきます。作者の筆のタッチや、経年劣化した紙の風合い、変色した墨や色まで違和感なく再現する必要があります。このような作業を350を超える人物全てに対して行います。切り出した人物の画像は、のちにマルチメディアオーサリングツールに読み込みます。

人物以外にも、本堂や三重の塔などの建物も切り出します。

3D空間の配置を考える

次にどのような3D空間を作るのかを考えます。全体の広さ、建物や人物の配置、地形の起伏など。下の図では色付きの数字が人物の配置を指定するものです。また、グレーで描かれているのが建物や地形の起伏。図の左の凸型が本堂で、その右側に描かれているのが参道となります。

建物を作る

メタセコイヤというアプリケーションを使い、3D空間に配置される建物のかたちを作ります。この作業をモデリングと呼びます。下は本堂を作っている画面です。出来るだけデータ量を軽くするよう最小限のポリゴンで形成します。さらにモデリングした建物に、縁日図から切り出した本堂の写真を貼り付けます。この作業をテクスチャマッピングと呼びます。

素材を統合して3D空間を作る

各素材が完成した所でDirectorというアプリケーションに、人物の画像や建物の3Dデータを読み込んで配置します。またこのソフトで操作の設定などを行って「3D八日堂縁日図」の完成です。

Shockwave Playerのダウンロード完成した「3D八日堂縁日図」はキーボードの方向キーで自由に3D空間を歩くことができます。最新のShockwave Playerを是非ダウンロードして、「3D八日堂縁日図」をご覧下さい。

操作の前に3D画面を一度クリックしてください。

操作説明

  • 『3D八日堂縁日図』はキーボードの方向キーで操作します。
  • 方向キーの4つのボタンを使って、八日堂の縁日を自由に散策してください。
  • 方向キーを押してもプレイヤーの画面が反応しない場合は、マウスカーソルで『3D八日堂縁日図』をクリックしてみてください。
  • コンピュータの性能により、3D画面が表示されなかったり、スムーズな移動が行われない場合があります。ご了承ください。

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