収蔵品
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郷土史一般
重訂英国歩兵練法
重訂英国歩兵練法 赤松小三郎訳 7編 全9冊
慶応3年(1867)5月、小三郎訳で薩摩藩から刊行されたもの。京都に出て洋式兵学塾を開いていた小三郎は薩摩藩京都屋敷に招かれ、藩士の教育にもあたったが、同藩の要望に応じて、先に出版された『英国歩兵練法』の1864年改訂版を翻訳した。
何種類かある翻訳版中最も原書に忠実な完訳本で、表紙の色から「赤本」と呼ばれた。最終巻の第7編の奥付には「薩州軍局」という朱印が押されており、管理の厳しかったらしいようすがうかがえる。この翻訳の礼として小三郎は島津久光より、当時世界最高級という銃を拝領している。