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真田昌幸着用具足
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美術工芸
国友藤兵衛作天体望遠鏡

反射望遠鏡(博物館)

種別 国重文 歴史資料
指定 平成24年9月6日
所在地 上田市立博物館
所有者 上田市

江戸時代に作られた日本で一番古い天体望遠鏡です。国友藤兵衛〔くにともとうべえ〕という人が作ったものですが、藤兵衛はこれを使って、その当時としては世界的な業績とされる太陽黒点の連続観察を行っています。
国友藤兵衛〔くにともとうべえ〕(1778〜1840)は近江国〔おうみのくに〕国友村(滋賀県長浜市)の人で、江戸幕府お抱〔かか〕えの鉄砲鍛冶でしたが、発明家・科学者としても有名な人物です。彼は江戸で見たオランダ製の天体望遠鏡を手掛かりに研究を重ね、天保〔てんぽう〕5年(1834)にこれを作り上げました。
藤兵衛は同じような天体望遠鏡を四−六台製作したとされていますが、この資料は最初に完成した記念すべき製品で「天保五甲午歳初夏始而造之〔はじめてこれをつくる〕江州国友眠竜能当(花押)」という銘〔めい〕が刻まれています。
藤兵衛の望遠鏡は、幕府の「天文方〔てんもんかた〕」の役人からも、オランダ製のものより、はるかに大きく鮮明に見えると評価されています。

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