収蔵品
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民俗
蚕卵紙(種紙)
蚕卵紙〔さんらんし〕(蚕種〔さんしゅ〕・種紙〔たねがみ〕)
蚕の卵は、このような台紙に生みつけられたものが養蚕農家に販売された。この「黄金生」は文政10年(1827)、藤本善右衛門(保右)が育成した新品種で、強健で黄色い繭を作った。台紙一面に卵が生みつけられている。
上塩尻(上田市)の藤本(佐藤)家・均業社・藤本蚕業合名会社が製造した江戸時代後期から大正初年までの蚕卵紙を綴じた「種紙年代鑑〔かがみ〕」(2冊)の一部である。上田地方は蚕糸業の中でも蚕種〔さんしゅ〕製造業が特に盛んであったが、上塩尻はそのまた中心であった。