収蔵品
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民俗
箱膳
箱膳〔はこぜん〕
蓋(ふた)つきの膳で、引き出しの付くものもある。中には飯碗・汁椀・小皿・箸・湯呑み茶碗などを収納し、各自が決まった一式を持っていた。
使い方は、右のような上蓋を裏返して箱の上に置き、中から取り出した椀(碗)・皿などをその上に置いて食物を盛った。つまり、蓋が膳となり箱がその台となる。食事の後は、湯をそそいでゆすぎ、そのまま箱膳にしまった。
多くは子どもの食初めのおりにそろえた。箱膳の形式は江戸時代に定まったもので、昭和戦前まで使っている家が多かった。