おでかけ II (91cm × 60.5cm)
朴 再英(千葉県)
受賞者のコメント
この度は第1回山本鼎版画大賞展での準大賞という大きな賞を頂く事になり、大変光栄に思うとともに恐縮しております。
日々の生活の中での経験が水性木版の持つ、独特の透明感を通じて、表現されることは、これまでの私の制作で一貫したテーマです。
思いがけない出来事や、そこに存在した光景は、記憶となって、自身の中に残り、それらが制作意欲となってイメージを形づくります。
木版の特徴である木という自然の素材は、そのイメージを定着させるのに、最も適しているように思われます。
私は記憶は木の年齢と重なり、イメージをふくらませるようにも思います。今後もこの賞を糧にして、一層、努力したいと思っています。
上田市や審査員の方々から厚く感謝の意を表します。ありがとうございました。 |