映像ライブラリー

尾野山三頭獅子(おのやまみかしらじし)


昭和51年旧丸子町無形文化財指定

「尾野山三頭獅子」を再生する»

旧暦の8月1日(現在の9月1日)に尾野山の二柱神社(ふたはしらじんじゃ)で行われていた獅子舞で、総勢20人を超える人々によって演じられます。

登場する獅子は3頭で、このほかに軍配形の大うちわで獅子をあおぐ、蝿追いと呼ばれる子役が十数名登場します。

獅子役は小学6年生くらいの少年がつとめ、蝿追いは小学校低学年の少年がつとめます。

悪魔退散を願い村人に幸せがくることを祈るめでたい舞であり、雨乞いの行事の一つであったと思われます。

現在は春祭に舞われています。

尾野山式三番叟(おのやましきさんばそう)


昭和53年旧丸子町無形文化財指定

「尾野山式三番叟-千歳」を再生する»

「尾野山式三番叟-翁」を再生する»

「尾野山式三番叟-三番」を再生する»

尾野山の二柱神社に伝わる農村歌舞伎である式三番叟は、元文3年(1738)江戸座の市川藤十郎ほか数人の座員を招き、三番叟を伝授され習得したもので、250余年の伝統を有します。

毎年旧暦8月1日の秋祭に五穀豊穣の感謝や雨乞いのため、三頭獅子とともに舞われてきました。

尾野山では、黒木尉(くろきじょう)、白木尉(しろきじょう)と素面(すめん)の千歳(せんざい)があって、翁(おきな)・千歳・三番叟の三人の舞を組合わせた式三番叟に近いと言われています。

依田神社大神楽獅子舞(よだじんじゃだいかぐらししまい)


平成5年旧丸子町無形文化財指定

「依田神社大神楽獅子舞-獅子舞」を再生する»

「依田神社大神楽獅子舞-鳥刺し」を再生する»

「依田神社大神楽獅子舞-おかめ」を再生する»

毎年4月29日の御岳堂依田神社の春祭りに行われている二人立ち形式の大神楽獅子舞です。

この大神楽は、江戸時代中期の享保年間に、尾張熱田系の芸能集団である江戸丸一が、悪魔払いの祈祷の舞のほかに、曲芸や万歳など道化の絡む滑稽な寸劇に特色を打出して各地を巡回したときに、これを習い覚えた地元の人々がムラの祭に取り込んで伝えたのがはじまりとされています。

腰越諏訪神社御柱御練り(こしごえすわじんじゃおんばしらおねり)


平成4年旧丸子町無形文化財指定

「腰越諏訪神社御柱御練り-小薙刀」を再生する»

「腰越諏訪神社御柱御練り-奴練り・大鳥毛」を再生する»

「腰越諏訪神社御柱御練り-大薙刀」を再生する»

腰越諏訪神社の御柱の時に行われる御練りで、奴練り(やっこねり)、小薙刀(こなぎなた)、お囃子(はやし)などの配役があり、街中を練歩きます。

文久年間、江戸歌舞伎の名優中村梅児らが腰越の全芳院で興行した際、腰越の人たちの懇願で同地に永住することになった梅児が御柱祭の里曳きの余興として、演技、音曲を編み、衣装はきらびやかな芝居綺羅(しばいきゃら)で着飾ることで彩りを添えたのがはじまりとされています。

高梨三頭獅子(たかなしみかしらじし)

「高梨三頭獅子」を再生する»

毎年7月27日の祇園祭に、西内区高梨の諏訪神社上社神楽殿で行われる獅子舞です。小型の獅子頭をかぶった一人立ちの獅子で、腹に太鼓をつけ、笛をつけ太鼓に合わせて三人一組で踊るもので、長野県東部の上田・小県から佐久地方、そして、関東地方に広く分布の見られる三頭獅子と呼ばれるものです。

獅子は、雄二雌一の構成で、地元では、親獅子・中獅子・女獅子と呼んでいます。

現在は春祭に舞われています。

資料映像提供: 丸子テレビ放送株式会社

協力: 尾野山区無形文化財保存会
御嶽堂依田神社大神楽保存会
腰越御練り保存会
西内区
農民美術木彫クラサワ工房
IPAマルチメディア研究センター