人類の歴史の中で創造され、継承されてきた文化資産は、人類共通の財産です。しかし、これら有形・無形の文化資産の中には、修復と保存の懸命の努力にもかかわらず、崩壊、消失していくものが多数あります。
デジタルアーカイブ*は、このかけがえのない文化資産を記録精度が高く、映像再現性に優れたデジタル映像の形で保存・蓄積、次世代に継承していくものです。
また近年のインターネットなどの普及により、美術館、博物館などで、その場所でしか見る事の出来ない美術品・貴重資料を、世界中の人々が自由に閲覧できるよう、世界規模で構想の相互連携と協力が進んでいます。
アーカイブ[archive]
英和辞典では公文書記録保管所という意味ですが、海外や最近の日本では、古文書や過去の映像、写真などを保存する文化遺産のライブラリーを指していうケースが多くなっています。
またアーカイブを広く解釈して必ずしも過去の記録の集積にとらわれずに、新しいデジタルコンテンツのアーカイブといったデータベース的な意味合いにも用いられるようになってきています。