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このサイトでは、2011年の「第5回山本鼎版画大賞」までの情報を紹介しています。その後の情報は下のリンク先のページに掲載しています。 | |||
ごあいさつ第5回山本鼎版画大賞展実行委員会 1885(明治15)年に誕生し、1946(昭和21)年に64歳にして逝去した山本鼎の名が、その生前のみずみずしさを少しも喪うことなく、今もなお、その生涯の芸術的生活の大半を過ごした「ふるさと」の地に生彩を放ち続けているということは、誠に稀有のことであります。第一次世界大戦の戦火止まぬ欧州から革命前夜のロシアを経る中で、山本鼎が確信した自由闊達な創造性の解放を胸に、自由画と民衆的芸術としての農民美術の種を携えて帰朝した先はこの信州上田でした。折から大正デモクラシーの開花期を迎え、その児童文化面での温床となった「赤い鳥」の誕生も、広く青年層の文学・美術への開眼を促した「白樺」の創刊も、また、学問的啓蒙の先駆的青年運動となった「上田自由大学」の発足も、すべては、この上田の盆地に旺んな機運をもたらしておりました。まぎれもなくこの地こそは、山本鼎によって選ばれるべき絶好の受け皿であったのです。 |