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資料館
ガイド

資料館概要

はじめに

信濃国分寺跡は、昭和38年(1963)から同46年(1971) にかけて7回の発掘調査が行われ、 全国に先がけて僧寺跡と尼寺跡の全容がほぼ明らかになり、 信濃国分寺史跡公園として保存整備を行い、昭和55年(1980)7月に当館を開館しました。

当館は、信濃国分寺跡関係の資料を中心に、原始時代から平安時代までの考古資料を展示し、模型や写真パネルにより上田地方の古代史をわかり易く解説しています。また、特定のテー マを設けた特別展や企画展も随時開催しています。

基本目標

  • 上田・小県地方の原始・古代の資料及び全国の国分寺跡関係資料を収集・保管・研究する。
  • これらの資料を活用することによって、市民生活に結びついた資料館活動を行う。
  • 市民講座・講演会・考古学教室などを通して地域文化の振興を図る。

利用案内

開館時間
午前9時から午後5時まで
(ただし、入館は午後4時30分まで)
休館日
水曜日・祝日の翌日 (水曜日にあたる日はその翌日も休館)
年末年始 (12月29日から翌年1月3日まで)

入館料

個人 団体
(20人以上)
一般 250円 200円/人
学生
(高校生以上)
180円 100円/人
小・中学生 60円 40円/人

○身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、観覧料は無料です(介助者も1人まで無料)。

所在地

長野県上田市国分1125番地

〒386-0016 電話 (0268) 27-8706

館内ご案内

館内図

館内図

展示室01
展示室02
展示室03
展示室04
展示室05

展示案内

第1展示室
信濃国分寺跡出士資料を中心に、原始から平安時代の資料を展示しています。
第2展示室
特定のテーマを設定した特別展示を、年に数回行います。
資料閲覧室
当地域や他地域の図録や文献などの閲覧ができます
講堂
講演会や各種の講座を行ないます
史跡公園
信濃国分僧寺・尼寺の堂塔跡を地表に表示しています(約55,000m2)
瓦窯跡観察施設
国分寺の瓦を焼いた窯跡2基の内、1基を露出展示を示しています。

安楽寺八角三重塔
模型ついて

八角三重塔模型

八角三重塔模型 全体図

ここに展示しました国宝安楽寺八角三重塔の精巧な模型は、高さが約430cmあり、実物の約1/5の大きさです。宮大工棟梁の西島敏雄氏(上田市別所温泉)が制作され、現在安楽寺で所有されています。

西島氏は、当地方の宮大工棟梁として多数の寺社建築を手がけられ、すぐれた建造物を制作しております。当館の奈良時代の信濃国分寺を想定した「寺院軒先模型」の展示も、西島氏の制作によるものです。

この八角三重塔模型は西島氏が数年をかけて制作され、細部の構造まで実物に忠実に制作されています。ヒノキ材を用い、小型の鉤(かんな)で、部材が一点ずつ丁寧に仕上げられて、全体が制作されています。

扇の骨のように広がった扇垂木(おうぎだるき)や、斗(ます)と肘木(ひじき)の組物、柱の上部を少しすぼめた粽(ちまき)、弓のような形をした弓形連子(ゆみがたれんじ)など、禅宗様の様式を精巧に復元しています。なお、内部構造がわかるように、屋根や窓の部分が一部取り外した状態になっています。

国宝安楽寺八角三重塔の構造を、細かく内部までうかがうことができる貴重な資料で、文化財としての価値を有した模型とされています。

国宝
安楽寺八角三重塔の
年輪年代調査について

八角三重塔模型 三層

八角三重塔模型 三層

平成16年11月29日、上田市別所温泉の安楽寺において、奈良文化財研究所古環境研究室(光谷拓実室長)の年輪年代調査により、三重塔の海老虹梁(えびこうりょう・エビのように曲がったはり)のヒノキ材の伐採した年代が正応2年(1289年)であることが判明したと、(財)文化財建造物保存技術協会より発表されました。この事実から1290年代には三重塔が完成したとみられ、これまで室町時代初期、南北朝時代との見方がありましたが、鎌倉時代後期の13世紀末の建立の可能性が強まりました。

建治3年(1277年)には、鎌倉幕府で連署をつとめた北条義政が塩田にはいり、この塩田北条氏の援護によって、安楽寺は禅寺として隆盛に向かったと推測され、今回の調査結果はそれを裏付けることとなりました。

今回の年輪年代調査の成果から、別府大学の濱島正士教授は、「安楽寺八角三重塔は仏堂も含めて禅宗様建築の最古の遺例と現時点では考えられる」と述べています。また「平面八角形の塔は、中国では宋以降には多いが、日本では京都の法勝寺九重塔(1083年創建・1342年再建塔が焼失)、京都の樫原廃寺跡塔(8世紀)のみで、現存する塔はこの安楽寺の八角三重塔が唯一の貴重な遺例」と指摘されました。