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『真田三代記』では、出羽国亀田の領主とあり、関ヶ原の乱で、徳川秀忠の率いる大軍が、中山道を西上する途中、信州の上田城を攻めたときから、真田幸村の部下として大活躍した。
関ヶ原の敗戦後、幸村に従って、弟とともに紀州九度山へ落ちている。幸村の大坂入城にも兄弟で従っている。
大坂冬・夏の陣にも他の勇士らとともに徳川の大軍と奮戦し、壮絶な戦死を遂げる。「立川文庫」の『真田幸村』では、猿飛佐助等とともに武者修行のために諸国漫遊をし、18貫もの樫の棒を軽々と振り回し、山賊を退治したり、剣士と渡り合ったりして縦横無尽の活躍をしている。
坊主頭の大男で、力は強いが、どこか抜けたところに、愛嬌があって、好ましい豪傑である。弁慶の戦国版といったタイプである。
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