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ドイツへの旅立ち(2/2) 〜ドイツ留学時代


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井上善次郎宛手紙
明治24年(1891)10月11日付。6月中旬にドイツに着いた勝三郎が井上に送った手紙。研究中のツベルクリンの不評ぶりや、井上に保証人になってもらった出立前の借金について記し、後半は「是より少しく冗談を始むー」として所々にドイツ語も交えた軽妙な文体で勝三郎の西欧観やドイツでの日常を書き記している。親しい友人ならではの率直な文章である。
〔千葉大学附属図書館所蔵〕
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ドイツ留学時の勘定書
明治26年(1893)10月分の食事、家賃などについての下宿先からの請求書。
毎朝のコーヒー(31杯)、昼食は1マルク(6回)か80ペニヒ(20回)の食事とビール(30杯)、午後のビール(35杯)、夕食は1マルク(8回)か80ペニヒ(20回)の食事とビール(77杯)、夕食には特別にうなぎ料理を3回とホテルの日本食を2回頼んでいる。朝食付きの宿代は22マルク、他に新聞代、電報代、洗濯代、ランプの油代などがかかり、一ヶ月分の請求額は109マルク30ペニヒであった。
毎朝コーヒーを飲み、昼・夕は下宿でビールと共に食事をとるなどといった勝三郎のベルリンでの日常生活が窺える資料である。

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