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後に大きな評価を得る(2/5) 〜晩年〜受け継がれる志
■ 東京大学医学部2号館本館(本館) 東京大学赤門の正面に建つ医学部旧本館(現2号館本館)の優美な建物は、昭和12年(1937)に竣工し、翌13年から平成17年(2005)まで病理学教室があった。3階には現在も標本室があり、山極・市川の作成した兎耳癌の標本などが保存されている。 旧本館に隣接して新築された教育研究棟には、人体病理学・病理診断学分野(旧病理学病理解剖学第一講座)と、 分子病理学分野(同第二講座)が移り、勝三郎の研究業績と病理の本質を追及する志を今日も継承しながら、 地道な研究と後進の育成にあたっている。 この建物の東側入口には、三浦・山極・長与三教授の書と、長与教授が設計し、三浦・山極両教授の遺体が解剖された記念の解剖台が壁にはめ込まれ、 医学を志す後進たちを見守っている。 解剖台に刻まれた文章は、三浦教授の和歌の師であった歌人佐々木信綱による撰文。 右の句作は、勝三郎が兎耳癌実験成功の喜びを詠んだ句。「癌出来つ意気昂然と二歩三歩 曲川」 |
■ 東京大学医学部教育研究棟の展示コーナー 教育研究棟11階にある病理学分野のロビーには、三浦・山極・長与三教授の肖像写真、勝三郎の肖像画、書及び歴代教授の使用した机と椅子が展示されている。机の上には、勝三郎の業績目録が置かれている。 東京大学医学部 人体病理学・病理診断学分野所蔵 |
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