メインメニューへ本文へ
蘇民将来符 その信仰と伝承
八日堂蘇民将来符
ヘルプボタン

蘇民将来符とは

蘇民将来符とは、信濃国分寺が1月7日・8日の八日堂縁日で参拝者たちに授ける招福除災を祈る護符のことです。信濃国分寺では護符の「蘇」の字は、昔から「蘓」の文字が使われており、意味は同じとされています。蘇民将来符の頒布習俗は全国各地に伝承されていますが、信濃国分寺の蘇民将来信仰はとりわけこの習俗の典型例と考えられています。

この蘇民将来符は、ドロヤナギ材を手彫りにし、六角錐形をしています。その形状と図柄は民芸的に格調が高く、民俗学的にも貴重な文化財とされております。昭和43年4月には上田市の民俗文化財に指定されています。

大正時代の蘇民将来符の蘇民将来符の写真
大正時代の蘇民将来符

蘇民将来と八日堂縁日

蘇民将来と八日堂縁日の写真今から500年以上前の、室町時代より継承され続けて来たとされる信濃国分寺の蘇民将来信仰は、全国各地に伝承される蘇民将来信仰の中で、京都の八坂神社などの事例とともに代表的な事例とされています。

頒布される蘇民将来符は、民俗学的にも貴重で地域的特色も豊かであり、平成12年12月には「上田市八日堂の蘇民将来符頒布習俗」が「国選択無形民俗文化財」に認定され、全国に誇れる無形民俗文化財とされています。ではこの蘇民将来符の由来から、現在に伝わる蘇民将来符をみてみましょう。

蘇民将来の形と図柄

蘇民将来の形と図柄の写真信濃国分寺の蘇民将来符は、全国各地に伝わる多くの蘇民将来符の中でも形状や図柄が優れているとされています。その独特の形状や表面に描かれる紋様にはそれぞれ意味があります。ここではその形状・図柄に焦点をあてています。

VRで見る蘇民将来

VRで見る蘇民将来の写真蘇民将来符は作られた年代や作者によって、大きさ・形状・描かれる文字や紋様に特徴がみられます。時代背景を映すものや作者の願いが込められたものなど、いくつかの蘇民将来符をバーチャルリアリティーで見てみましょう。

製作過程

製作過程の写真ドロヤナギを原木とする蘇民将来符は、かつて信濃国分寺の門前に家を構えていた「蘇民講」と呼ばれる人々によって作られています。その製作過程を映像を交えながらご紹介します。

 

戻る|次へ

ホーム