長野県北第拾壱大区図
明治12年 (1879)
近世の絵図と同じ作製手法で描いた景観図で、細かに仕上げてある。山地・耕地・河川・道路には彩色が施され、かつ地形が克明に描かれている。とりわけ平地に描かれた緑色の河岸段丘や三重の上田城の堀も判明できる。また地図記号や方位が記された絵図で、近代に入った斬新さもあり見やすい地図である。
明治5年、太政官制により長野県は区制を施行、同7年大区を設けた。上田地区は第拾壱大区に属したが、同9年筑摩県を廃し長野県への併合時に際して、旧長野県の大区には「北」の字を冠した。上田地区は「北第拾壱大区」となり、その下に6小区が置かれた。小区として一小区(傍陽邑)・二小区(上野邑・住吉邑・古里邑)・三小区(国分邑・常入邑)・四小区(上田町)・五小区(常磐城邑)・六小区(秋和邑・上塩尻邑・下塩尻邑)となった。
この大区小区制は明治12年に廃し、県内を16郡に区分、北第拾壱大区の上田町や各村はすべて小県郡へ編入された。
上田市立上田図書館蔵
解説:佐々木清司氏
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