調査(ちょうさ)の手順(てじゅん)と川(かわ)の生(い)き物(もの)

きれいな水(みず)【水質階級(すいしつかいきゅう)Ⅰ】

水(みず)は透明(とうめい)で、川底(かわぞこ)まで見(み)え、みなさんが川(かわ)の中(なか)に入(はい)って遊(あそ)びたくなるようなところです。川底(かわぞこ)には石(いし)がたくさんあります。また、川岸(かわぎし)には植物(しょくぶつ)があり、日陰(ひかげ)もあります。

きれいな水(みず)（水質階級(すいしつかいきゅう)Ⅰ()）の指標生物(しひょうせいぶつ)

カワゲラ	ヒラタカゲロウ
尾(お)は２本(ほん)で、胸(むね)の下面(かめん)や腹(はら)の下部(かぶ)にふさ状(じょう)のエラがある。足(あし)のツメは２本(ほん)。渓流(けいりゅう)の石(いし)の間(あいだ)や、流(なが)れがゆるやかで落(お)ち葉(ば)などがたまっているところが好(す)きですんでいる。日本産(にほんさん)は約(やく)150種類(しゅるい)。・まちがえやすい生物(せいぶつ) カゲロウ類(るい)とまちがえやすいが、腹(はら)に木(き)の葉(は)っぱのような形(かたち)のエラがない。	足(あし)のツメは１本(ほん)で、尾(お)は長(なが)く２本(ほん)。目(め)が上(うえ)についており、体(からだ)全体(ぜんたい)が平(ひら)たくカレイのような形(かたち)。腹(はら)の両側(りょうがわ)に木(こ)の葉(は)のような形(かたち)の大(おお)きなエラがある。流(なが)れの速(はや)いところの石(いし)に体(からだ)を密着(みっちゃく)させて生活(せいかつ)している。・まちがえやすい生物(せいぶつ) カワゲラとまちがえやすい。

カワゲラ

ヒラタカゲロウ

カワゲラ

尾(お)は２本(ほん)で、胸(むね)の下面(かめん)や腹(はら)の下部(かぶ)にふさ状(じょう)のエラがある。足(あし)のツメは２本(ほん)。
渓流(けいりゅう)の石(いし)の間(あいだ)や、流(なが)れがゆるやかで落(お)ち葉(ば)などがたまっているところが好(す)きですんでいる。
日本産(にほんさん)は約(やく)150種類(しゅるい)。
・まちがえやすい生物(せいぶつ)
カゲロウ類(るい)とまちがえやすいが、腹(はら)に木(き)の葉(は)っぱのような形(かたち)のエラがない。

ヒラタカゲロウ

足(あし)のツメは１本(ほん)で、尾(お)は長(なが)く２本(ほん)。目(め)が上(うえ)についており、体(からだ)全体(ぜんたい)が平(ひら)たくカレイのような形(かたち)。腹(はら)の両側(りょうがわ)に木(こ)の葉(は)のような形(かたち)の大(おお)きなエラがある。
流(なが)れの速(はや)いところの石(いし)に体(からだ)を密着(みっちゃく)させて生活(せいかつ)している。
・まちがえやすい生物(せいぶつ)
カワゲラとまちがえやすい。

ナガレトビケラ	ヤマトビケラ
体(からだ)は細長(ほそなが)くイモムシのような感(かん)じで、足(あし)は３対(つい)。腹(はら)の色(いろ)はうすく、やや緑(みどり)がかっている。頭(あたま)と前(まえ)の胸(むね)が固(かた)くなっているが他(ほか)はやわらかい。肉食(にくしょく)の種類(しゅるい)が多(おお)く、上流(じょうりゅう)の水温(すいおん)の低(ひく)い、きれいなところにいる。幼虫(ようちゅう)は網(あみ)や巣(す)をつくらずに石(いし)の上(うえ)や間(あいだ)を歩(ある)く。	体(からだ)は太(ふと)くイモムシのような感(かん)じで、足(あし)は３対(つい)。色(いろ)は茶色(ちゃいろ)で、頭(あたま)と胸(むね)は固(かた)い。亀(かめ)の甲(こう)のような砂(すな)つぶの巣(す)をかついでいるのですぐ分(わ)かる。巣(す)の下面(かめん)には頭(あたま)と尾部(おぶ)を出(だ)す穴(あな)がある。

ナガレトビケラ

ヤマトビケラ

ナガレトビケラ

体(からだ)は細長(ほそなが)くイモムシのような感(かん)じで、足(あし)は３対(つい)。腹(はら)の色(いろ)はうすく、やや緑(みどり)がかっている。頭(あたま)と前(まえ)の胸(むね)が固(かた)くなっているが他(ほか)はやわらかい。
肉食(にくしょく)の種類(しゅるい)が多(おお)く、上流(じょうりゅう)の水温(すいおん)の低(ひく)い、きれいなところにいる。
幼虫(ようちゅう)は網(あみ)や巣(す)をつくらずに石(いし)の上(うえ)や間(あいだ)を歩(ある)く。

ヤマトビケラ

体(からだ)は太(ふと)くイモムシのような感(かん)じで、足(あし)は３対(つい)。色(いろ)は茶色(ちゃいろ)で、頭(あたま)と胸(むね)は固(かた)い。亀(かめ)の甲(こう)のような砂(すな)つぶの巣(す)をかついでいるのですぐ分(わ)かる。
巣(す)の下面(かめん)には頭(あたま)と尾部(おぶ)を出(だ)す穴(あな)がある。

ヘビトンボ	ブユ
大(おお)きな強(つよ)いアゴをもち、腹(はら)に糸(いと)のような横(よこ)にのびる長(なが)い突起(とっき)があり、付(つ)け根(ね)にエラがある。肉食(にくしょく)性(せい)で他(ほか)の水生昆虫(すいせいこんちゅう)をエサにする。川底(かわぞこ)の石(いし)の下(した)にいる。	体(からだ)はこげ茶(ちゃ)で、腹(はら)の後方(こうほう)が太(ふと)くなっている。お尻(しり)に吸盤(きゅうばん)とエラがあり、吸盤(きゅうばん)で流(なが)れの速(はや)いところの石(いし)の表面(ひょうめん)や草(くさ)についている。日本(にほん)でおよそ30種(しゅ)。人(ひと)の血(ち)を吸(す)うのはアオキツメトゲブユを含(ふく)めて５種類(しゅるい)くらいである。

ヘビトンボ

ブユ

ヘビトンボ

大(おお)きな強(つよ)いアゴをもち、腹(はら)に糸(いと)のような横(よこ)にのびる長(なが)い突起(とっき)があり、付(つ)け根(ね)にエラがある。肉食(にくしょく)性(せい)で他(ほか)の水生昆虫(すいせいこんちゅう)をエサにする。川底(かわぞこ)の石(いし)の下(した)にいる。

体(からだ)はこげ茶(ちゃ)で、腹(はら)の後方(こうほう)が太(ふと)くなっている。お尻(しり)に吸盤(きゅうばん)とエラがあり、吸盤(きゅうばん)で流(なが)れの速(はや)いところの石(いし)の表面(ひょうめん)や草(くさ)についている。日本(にほん)でおよそ30種(しゅ)。人(ひと)の血(ち)を吸(す)うのはアオキツメトゲブユを含(ふく)めて５種類(しゅるい)くらいである。

アミカ	サワガニ
頭(あたま)から２本(ほん)の触角(しょっかく)を突(つ)き出(だ)し、ロボットのような形(かたち)をしている。腹(はら)に６個(こ)の吸盤(きゅうばん)があり、吸盤(きゅうばん)で流(なが)れの速(はや)いところにある岩(いわ)の上(うえ)についている。	甲羅(こうら)の大(おお)きさは２～４cmで、色(いろ)は赤味(あかみ)がかったものから青味(あおみ)がかったものまでおり、浅(あさ)いところの石(いし)の下(した)にいることが多(おお)い。腹帯(はらおび)の太(ふと)いのがメス、長(なが)いのがオス。本州(ほんしゅう)で淡水域(たんすいいき)で一生(いっしょう)を過(す)ごすカニはこの種類(しゅるい)だけである。

アミカ

サワガニ

アミカ

頭(あたま)から２本(ほん)の触角(しょっかく)を突(つ)き出(だ)し、ロボットのような形(かたち)をしている。腹(はら)に６個(こ)の吸盤(きゅうばん)があり、吸盤(きゅうばん)で流(なが)れの速(はや)いところにある岩(いわ)の上(うえ)についている。

サワガニ

甲羅(こうら)の大(おお)きさは２～４cmで、色(いろ)は赤味(あかみ)がかったものから青味(あおみ)がかったものまでおり、浅(あさ)いところの石(いし)の下(した)にいることが多(おお)い。
腹帯(はらおび)の太(ふと)いのがメス、長(なが)いのがオス。本州(ほんしゅう)で淡水域(たんすいいき)で一生(いっしょう)を過(す)ごすカニはこの種類(しゅるい)だけである。

ウズムシ
体(からだ)の色(いろ)は茶色(ちゃいろ)、ねずみ色(いろ)、黒(くろ)色(いろ)。体(からだ)はやわらかく、切(き)れやすい。また、体(からだ)には節(ふし)（体節(たいせつ)）がない。一般(いっぱん)にプラナリアとよばれ、小川(おがわ)の浅(あさ)い流(なが)れの石(いし)の上(うえ)を流(なが)れるようにはう。・まちがえやすい生物(せいぶつ) ヒル類(るい)に似(に)ているが、ヒル類(るい)には腹(はら)の前後(ぜんご)の端(はし)に吸盤(きゅうばん)があり、シャクトリムシのように動(うご)く。

ウズムシ

体(からだ)の色(いろ)は茶色(ちゃいろ)、ねずみ色(いろ)、黒(くろ)色(いろ)。体(からだ)はやわらかく、切(き)れやすい。また、体(からだ)には節(ふし)（体節(たいせつ)）がない。一般(いっぱん)にプラナリアとよばれ、小川(おがわ)の浅(あさ)い流(なが)れの石(いし)の上(うえ)を流(なが)れるようにはう。
・まちがえやすい生物(せいぶつ)
ヒル類(るい)に似(に)ているが、ヒル類(るい)には腹(はら)の前後(ぜんご)の端(はし)に吸盤(きゅうばん)があり、シャクトリムシのように動(うご)く。