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木製のものの中には柱状のもの、板状のものとがみられる。前者には八角形・六角形・四角形、更に円形のものもみられる。また、材質にも柳・桐・ヌルデ*1・タラ*2などの材木を使用するものがある。
(1)柱状の蘇民将来符
岩木山神社(青森県弘前市)のものは、柳材を使った末広がりの六角形で、長さ約3cm・径約6mmを測り、上部に赤と青で文様を描き、下部の各面に一字ずつ右回りで「蘇民将来子孫」と記している。柱状の中心に上下に穴をあけ、ここに紙よりを通し、その下端に五色の糸を垂らしている。
黒石寺(岩手県水沢市)では、毎年旧暦の1月7日の夜から8日の朝にかけて、若者たちが裸で蘇民袋を争奪する蘇民祭が行われているが、この麻袋に入った護符はヌルデの木でつくられた六角柱状の蘇民将来で、五穀豊穣*3・無病息災*4の祈願がこめられているという。これは長さ約57cm・径1.3cmの長尺の護符から、さらに1寸(約3cm)の小さな護符をいくつか作りだし、これを蘇民袋に入れるのである。文字入りのものは長尺の護符の頭部に一つだけ、「蘇民将来子孫門戸☆」と2字づつ右回りに墨書きされており、あとは・・・と省略されている。蘇民祭で、この数少ない文字入り護符を得た者はとくにご利益があるという。また、同県の平泉町の毛越寺でも、旧暦1月20日に同じような祭りが挙行され、麻袋に入った蘇民将来符を裸の若者が奪い合ったというが、現在は行われていない。
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ウルシ科の落葉小高木。山野に自生。葉は大形の羽状複葉で、中軸に翼があり、枝先に密に互生する。夏、枝頂に白色の小花を円錐状に多数つける。果実は扁球形で赤熟する。葉は紅葉が美しい。また、葉に虫こぶを生じ、これを乾燥したものを五倍子・付子(ふし)と呼び、タンニンの原料とする。フシノキ。
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ウコギ科の落葉低木。山野に生える。全体に鋭いとげがある。葉は二回羽状複葉で枝先に集まって互生。夏、白色の小花を多数つけ、秋、球形の液果が黒熟。若芽・若葉は食用。材はマッチの軸木などとし、樹皮は薬用とする。
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五穀とは人間の主食となる代表的な五種の穀類。日本では米・麦・粟(あわ)・黍(きび)(または稗(ひえ))・豆をいう。いつつのたなつもの。
つまり穀物が豊かにみのること。
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