踏入杉並木絵図
文化9年(1812)
上田城下町の東、西両入口手前にあった杉並木のうち、東の踏入杉並を描いた絵図である。その成立事情は西の秋和杉並の場合と同じである。原図は松平神社(現・眞田神社)所蔵とあり、これも旧上田市史編纂にあたって模写されたものである。
赤い太い線が善光寺道(北国街道)で、右端の鍵の手は、信州大学繊維学部校門のすぐ右手にあたる。この道は途中でほぼ直角に南へ曲っている。赤い細い線は脇道(作場道)で、その一部に青い細線が添っている。これは用水路である。踏入ではこの用水路が街道添いの家並の裏を流れている。街道添いの緑色の部分が土手で、ここに杉が植えられている。この土手敷も四尺と八尺のところがある。宝永3年の同村差出帳では杉50本とあるが、この絵図では10本を数えるに過ぎない。上田の杉並木が設定されたとき、踏入・秋和とも同一本数だったのかは分らないが、踏入の減少が速かったようである。利用度を反映したものかもしれない。
上田市立図書館蔵
解説:尾崎行也先生
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