『五海道中細見記』抄
安政5年(1858)
江戸時代の旅行案内書『道中記』の一つ。旅行に持参するので袖珍本(しゅうちんぼん)(携行版)になっている。ここでは中山道のうち信州の東信部分と善光寺道(北国街道)を紹介する。
横長の図面を巧みに利用し、上部は善光寺道を描き、下部は中山道になっている。さらに善光寺道の大屋からは長久保道が分れているし、上田からは保福寺道(松本街道)も描かれている。篠ノ井追分では稲荷山へ分れ、松本を経て中山道の洗馬へ出る善光寺西街道もみられる。
全体として絵図の手法が取り入れられ、浅間山・小諸城・上田城・姨捨山などが絵として描かれ、ところどころに名歌や名句が紹介されている。宿場には次の宿や江戸・京までの里程(りてい)、町の長さ、家数などもみられる。
凡例があって、宿場は大きな四角、中間の村は小さな長方形で囲み、一里塚は道の両側に黒点を打ち、方角は弥次郎兵衛型の頭部が北を指す、と説明されている。
上田市立図書館蔵
解説:尾崎行也先生
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