ヘビトンボ

ヘビトンボ写真:(幼虫) 天竜川上流河川事務所

分類(ぶんるい)

アミメカゲトウ(もく)ヘビトンボ()

学名(がくめい)

Protohermes grandis

説明(せつめい)

幼虫(ようちゅう)体長(たいちょう)(やく) 60〜70mm。 体色(たいしょく)赤茶色(あかちゃいろ) で、 頭部(とうぶ)前胸部(ぜんきょうぶ)(かた) く、 (おお) あごののこぎり () がよく 発達(はったつ) している。 (だい)腹節(ふくせつ) から (だい)腹節(ふくせつ) まで 左右(さゆう)(かく)(つい)多数(たすう)細毛(ほそげ)(ゆう) する 糸状付属器(いとじょうふぞくき)() ち、この 下側(したがわ) にはふさのような (かたち) のえらがある。 河川上流(かせんじょうりゅう) から 平地(へいち)中流(ちゅうりゅう) までに 分布(ぶんぷ) し、 (なが) れの (はや)()中央部(ちゅうおうぶ)(この)傾向(けいこう) がある。 川底(かわぞこ)(いし)(した)隙間(すきま)生息(せいそく) している。 幼虫(ようちゅう)(おも)水生昆虫(すいせいこんちゅう)(おお) あごで (つか) まえて、 () あごや (まえ) あし・ (なか) あしを 使(つか) ってエサを (まる) のみする。ときには 共食(ともぐ) いをすることもある。 川底(かわぞこ)(うご)(まわ) らずに、 (うご)(まわ) っている 水生昆虫類(すいせいこんちゅうるい)()() せして、つかまえて () べる。 比較的(ひかくてき) きれいな 水域(すいいき)生活(せいかつ) している。 幼虫(ようちゅう)期間(きかん)(なが) く、 (はや) いところでも3 (ねん) (2 (ねん) )、 水温(すいおん)(ひく)(かわ) ではさらに1 (ねん)(よう) する。 羽化(うか) する 直前(ちょくぜん)幼虫(ようちゅう)晩春(ばんしゅん) から 初夏(しょか) にかけて 岸辺(きしべ)上陸(じょうりく) し、 (つち)(なか)(あな)() ってもぐり () み、その () 、さなぎなどを ()羽化(うか) する。 羽化(うか) もこの 場所(ばしょ)(よる)(おこな) われる。  成虫(せいちゅう)体長(たいちょう)(やく) 40mmで、はねを (ひら) いたときの (なが) さは (やく) 100mm。 体色(たいしょく)黄色(きいろ) で、 頭部(とうぶ)前胸部(ぜんきょうぶ)(おお) くの 場合(ばあい) (くろ)斑点(はんてん) がある。はねは、ややこげ 茶色(ちゃいろ)透明(とうめい)黄色(きいろ)斑点(はんてん) がある。 (おお) あごが 発達(はったつ) している。 成虫(せいちゅう)寿命(じゅみょう)(みじか) く2 週間程度(しゅうかんていど) である。 (よる) 行動(こうどう) し、 川辺(かわべ)樹木(じゅもく)上部(じょうぶ)枝葉(えだは)(ひろ) がったところを 飛翔(ひしょう) し、 (ひかり) によく (あつ) まる。 樹液(じゅえき) にも (あつ) まる。また、 昼間(ひるま)河岸(かわぎし)樹木(じゅもく)草木(くさき) にいることが (おお) い。 交尾(こうび) は、 河辺(かわべ)(しげ) みなどで (おこな) われる。 (たまご)河岸(かわぎし)岩石(がんせき)植物(しょくぶつ)()() などの (うえ)()() けられる。 (たまご)期間(きかん) は13〜14 日間(にちかん) で、ふかは 一斉(いっせい)() こる。ヘビトンボの 幼虫(ようちゅう) は” 孫太郎虫(まごたろうむし) ”という 名前(なまえ) で、 (むかし) から () どもの”カンノムシ”や 精力(せいりょく)(くすり) として 大切(たいせつ) にされてきた。

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