カメムシ目(もく)タイコウチ科(か)
Laccotrephes japonensis
羽化(うか)する 直前(ちょくぜん)の 幼虫(ようちゅう)で 体長(たいちょう)約(やく)30mm。 幼虫(ようちゅう)ははねがないことを 除(のぞ)くと 成虫(せいちゅう)とほぼ 同(おな)じ形(かたち)をしている。 幼虫(ようちゅう)の 呼吸(こきゅう)をするための 器官(きかん)は 短(みじか)く、もっぱら 気門(きもん)()で 呼吸(こきゅう)する。5 回(かい)の 脱皮(だっぴ)を 繰(く) り 返(かえ)して 夏(なつ)に 成虫(せいちゅう)となる。 池沼(ちしょう)、 水田(すいでん)、 小川(おがわ)などの 一般(いっぱん)に 流(なが)れのゆるやかな 浅(あさ)い場所(ばしょ)で 生活(せいかつ)している。 水生昆虫(すいせいこんちゅう)といっても、タイコウチは 泳(およ)ぎが 大変(たいへん)下手(へた)で、ふだんは 水草(みずくさ)の 間(あいだ)を 静(しず)かに 歩(ある)く。 夜間(やかん)によく 光(ひかり)に 誘(さそ)われて 飛(と)んでくる。 生活(せいかつ)している 池(いけ)の 水質(すいしつ)が 変化(へんか)したり、 数(かず)が 多(おお)くなりすぎると、 他(ほか)の 池(いけ)に 移動(いどう)する。 曇(くも)りや 雨(あめ)の 日(ひ)、または 夜(よる)に 飛(と)んでゆく。タイコウチは 肉食性(にくしょくせい)で、 水中(すいちゅう)の 昆虫(こんちゅう)やその 幼虫(ようちゅう)、オタマジャクシや 小魚(こざかな)などをつかまえてたべる。エサをとるためのあしは、ちょうど 折(お)りたたみナイフのようになっていて、 先端(せんたん)をあしの 付(つ)け根(ね)の 部分(ぶぶん)にたたみこむことができる。このあしですばやくエサをつかまえると、 相手(あいて)の 体(からだ)にとがった 口(くち)を 突(つ)き刺(さ)し、 毒液(どくえき)のまざった 消化液(しょうかえき)を 送(おく)って 体液(たいえき)を 吸(す)う。 毒液(どくえき)の 作用(さよう)はかなり 強烈(きょうれつ)で 小(ちい)さな魚(さかな)のようにタイコウチよりも 大型(おおがた)の 生(い)き物(もの)でもかんたんにおとなしくなってしまう。 成虫(せいちゅう)の 体長(たいちょう)は 約(やく)30〜38mm。 体(からだ)がひらたく、 全体(ぜんたい)に 暗(くら)いこげ 茶色(ちゃいろ)でほとんど 光沢(こうたく)がない。 頭(あたま)は 小(ちい)さくて 短(みじか)く、 小(ちい)さい複眼(ふくがん)が 突(つ)き出(だ)している。 単眼(たんがん)はない。 口(くち)は 短(みじか)く3 節(せつ)で、 触角(しょっかく)も3 節(せつ)で 変(か)わった 形(かたち)をしており、 複眼(ふくがん)の 下(した)にかくれていて 背中側(せなかがわ)からは 見(み)えない。 前(まえ)あしはよく 発達(はったつ)してエサをつかまえるのに 適(てき)しているが、 中(なか)・ 後(うしろ)あしは 細(ほそ)く、 泳(およ)ぐための 毛(け)の 発達(はったつ)も 悪(わる)い。 腹部先端(ふくぶせんたん)には2 本(ほん)の 細長(ほそなが)い呼吸(こきゅう)につかうための 管(くだ)があり、2 本(ほん)がぴったりくっついて 先端(せんたん)で2つに 分(わ)かれ、これを 水面(すいめん)から 出(だ)して 呼吸(こきゅう)する。 春(はる)から 初夏(しょか)にかけて 卵(たまご)を 産(う)む。 成虫(せいちゅう)で 冬(ふゆ)を 越(こ)す。
エルモンヒラタカゲロウ
コオニヤンマ
ヘビトンボ
タイコウチ
ミズカマキリ
ムナグロナガレトビケラ
ヤマトビケラ
ブユ
アミカ
チョウバエ
ヒラタドロムシ
セスジユスリカ
サカマキガイ
マルタニシ
カワニナ
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