コオニヤンマ

コオニヤンマ写真:(幼虫) 藤澤庸助

分類(ぶんるい)

トンボ(もく)サナエトンボ()

学名(がくめい)

Sieboldius albardae

説明(せつめい)

幼虫(ようちゅう)体長(たいちょう)(やく) 31〜35mm、 (あたま)(はば)(やく) 8〜9mm。 赤茶色(あかちゃいろ) あるいは (くろ) ずんだ 茶色(ちゃいろ) のとてもひらたい () っぱ(じょう) 、あるいは、うちわ (じょう)特異(とくい)(からだ)(かたち) をしたヤゴである。この (からだ)(かたち) から、ひと () でコオニヤンマのヤゴであることがわかる。 平地(へいち)(おか)山地(さんち)小川(おがわ)(みず)()() しているところなどにも 生活(せいかつ) している。 (なが) れの 比較的(ひかくてき) (おそ) いよどみの (そこ) にたまった 小石(こいし)(すな)(すな)(どろ)() じったところ、 ()() などが ()(かさ) なった (あいだ) などにもぐり () むか、うずくまって 生活(せいかつ) している。  成虫(せいちゅう)腹長(ふくちょう) はオスで (やく) 53〜66mm、メスで (やく) 52〜62mm、 (うしろ) のはねの (なが) さは (やく) 22〜29mm。メス、オスともに (うし) ろのはねの (なが) さは (やく) 47〜56mmで、ほとんどかわらない。 山岳地帯(さんがくちたい) など 比較的(ひかくてき) (さむ)地域(ちいき)生活(せいかつ) しているものは (ちい) さい。 日本(にほん) にいるサナエトンボ (るい) のなかで (もっと)(おお) きな 種類(しゅるい) である。 (からだ) のわりに (あたま)(ちい) さいトンボで、 複眼(ふくがん)(なな) めうしろに1 (つい)角状突起(かくじょうとっき) があり、また (あたま)(うし) ろの 部分(ぶぶん)(ひら) たくもり () がって1 (つい)三角状(さんかくじょう)()() りとなっている。 成虫(せいちゅう) はウチワヤンマの 仲間(なかま)() ているが、ウチワヤンマの 仲間(なかま)(からだ) のわりに (おお) きな (あたま)(みじか) いあしを () ち、メス、オスとも (だい)腹節(ふくせつ) にうちわ (じょう)(おお) きな 突起(とっき)() っているので 区別(くべつ)() く。 初夏(しょか) から 初秋(しょしゅう)() られる。 (わか)成虫(せいちゅう)幼虫(ようちゅう) のいた 水域(すいいき) からやや (はな) れた (くさ) むらなどに () かけることが (おお) い。 成長(せいちょう) したオスの 成虫(せいちゅう)(なが) れのある 水際(みずぎわ)植物(しょくぶつ)(いし)(うえ) などに () まり、ときおり () んでもとの 場所(ばしょ) へもどる。 幼虫(ようちゅう)成虫(せいちゅう) ともに、 普通(ふつう)自分(じぶん) より (ちい) さな 小動物(しょうどうぶつ)() べる。

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