神科台地(かみしなだいち)の堰(せぎ)

地域(ちいき)の特徴(とくちょう)

神科台地(かみしなだいち)は上田市(うえだし)の東部(とうぶ)、千曲川(ちくまがわ)の流(なが)れに向(む)かって右側(みぎがわ)（右岸(うがん)といいます）で、神川(かんがわ)の右岸(うがん)にあります。土地(とち)が平(たい)らで周囲(しゅうい)より一段(いちだん)高(たか)く、回(まわ)りががけになっているので、ものすごく水(みず)が足(た)りない所(ところ)です。しかし、この地域(ちいき)の土地(とち)が古代(こだい)の制度(せいど)（条里制(じょうりせい)）で正方形(せいほうけい)に区切(くぎ)ってあることから、はやくから広(ひろ)い畑(はたけ)や田(た)んぼがあったことがわかります。
この台地(だいち)は神川(かんがわ)からの用水(ようすい)が命(いのち)です。台地(だいち)の上側(うえがわ)は神川(かんがわ)の扇状地(せんじょうち)なので、なだらかな傾斜(けいしゃ)になっていて、神川(かんがわ)の上流(じょうりゅう)で堰(せぎ)に水(みず)を取(と)り入(い)れ、農業用水(のうぎょうようすい)、生活用水(せいかつようすい)に利用(りよう)されてきました。
神科台地(かみしなだいち)をうるおす堰(せぎ)は、堀越堰(ほりこしせぎ)、新屋堰(あらやせぎ)、笹井染谷堰(ささいそめやせぎ)、岩門堰(いわかどせぎ)と、堀越堰(ほりごしせぎ)から分(わ)かれている高堰(たかせぎ)と丘堰(おかせぎ)です。このほかには、台地(だいち)の下側(したがわ)にある黒坪(くろつぼ)や国分(こくぶ)地域(ちいき)をうるおし常田池(ときだいけ)にそそぐ常田堰(ときだせぎ)や、それほど大(おお)きくはありませんが久保堰(くぼせぎ)があります。